ひらけゴマ/Open Sesame!

【ひらけゴマ/Open Sesame!】

イスラム世界に伝わっている物語だとされる[アリババと40人の盗賊]の物語。
このお話の中で、財宝の隠された洞窟の岩の扉を開くときの魔法の言葉、「ひらけゴマ(オープンセサミ)」。

「ひらけゴマ」って、なぜ物語と関連性のないゴマなんだろう?

と感じ、調べたところ
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  • 農民が、鞘が開くのを心待ちにした「ゴマの実よ早く開いておくれ」という希望の祈りから
  • 熟したさやがはじける様子からの連想
  • ゴマのアラビア語「シムシム」のシム(sim)に「毒」という意味があり、言葉に霊力があるとされてたため、解毒の呪文として?
  • 「シムシム」がヘブライ語のšem(神の名前)の畳語という説、「タルムード」に代表されるカバラの言葉šem-šamáįm(天国の名前)に由来するという説
  • ゴマに神秘的な力が宿るという信仰(例;バビロニアではゴマ油が魔術に使われた)

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など諸説あるが、正確なところは不明らしい。

それから40って数字も、モーセのシナイ山での40日やカナンを目指した40年、イェシュアの断食40日、ノアの洪水40日の雨、どこか関連があるのでは…。

で、なんだか、この岩の扉を開く「ひらけゴマ」のストーリーが日本の「岩戸開き」と関連してるような同根のような、そんな感じがして。

数え切れないほど無数にあるけれど貴重なものである「ゴマ」を「人」だと例えている(人の閉ざされたハートや神性)。元々なぜか僕は、ゴマと人をダブって感じたりよくする。

そして小さな一粒一粒(一人一人)が、ゴマのようにたくさん、次々とハートや神性を開いて全てと一つに繋がって祈り、岩戸が開く。

ゴマの九十珠(ことたま)ひらけ、そんな意識がこめられた言の葉が「ひらけゴマ」かもしれない。

なんて閃く、7月最後の明け方だった。

@jidai_terase