ソラから見れば 人なんて胡麻つぶ

【ソラから見れば 人なんて胡麻つぶ】

ごま粒のような小さなものは、写真のように、食後、包装や容器側に残ってることがある。

照り焼きのタレと一緒に、お惣菜やお弁当のプラ蓋の裏側に何粒か、へばりついたままになってたり。

そして存在を認識されないまま、ゴミの中へ。

この子が生まれてくるまで、お父さんお母さん、お爺ちゃんお婆ちゃん、ひいお爺ちゃんひいお婆ちゃん…その家系の先祖ごま一粒一粒たちは、奇跡的に全員が一度も食べられもせず、入れ物のフタにこびりついたまま捨てられもせず、次の子孫を生んでいくための種として生き残り続けてきた奇跡的な家系、古代から一度も途絶えることなく繋がれてきた命の歴史ある家系最後の末裔。

その奇跡の血族最後の末裔が、今、この入れ物にはりついて気づかれぬまま、燃焼エネルギーの一部になるべくゴミに捨てられようとしている。

こういった小さいものたちの命の繋がりを思うと、入れ物と一緒にそのまま捨てることや皿に付きっぱなしにすることが、いつからか難しくなった。

ならば自分のエネルギーとして体に取り入れさせていただきたいと。

そのような気持ちが湧くことについて善悪や抽象度の高低、二元論など置いといて、ただ「今の私にはそういう気持ちが発生する」ということをここに残してはおこうと思ったので、記しておく。

全ての生命もまたしかり。